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勉強して学びを得たときの疑問や改善点などを日々記録しています。
是非ご参考までに覗いてみてください。
- わてぃー
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北九州生まれ、北九州育ちのキタキューっ子。企業の広報担当や事務職を経て、デザインやWEB関係について現在勉強中。ちょっと変わったおもしろいものが好き。猫2匹を毎日吸いながら生きています。
デザイン×マーケティングの考え方
印刷物やWebサイトの制作をするにあたって、実はデザインとマーケティングは切っても切り離せない関係であることをご存じでしょうか?
いくら素晴らしい技術を使ってデザインをしても、「誰にどんな情報を届けたいか」ということを意識して作られていなければ、本来の目的を果たすことはできません。

そもそもデザインとは
「デザインをする」と言われると「見た目を美しくする」だとか、「装飾をする」というようなイメージを持たれる方も多いのではないかと思います。
しかし、デザイン(design)という単語には「設計する」「計画する」といった意味があります。
つまり、見た目を美しくしたり、きれいに装飾をしたりするということではなく、どうすれば伝えたい情報が伝えたい相手に伝わるかを設計していくことが「デザインをする」ということなのです。
よく「アート(Art)」と「デザイン(Design)」を混同してはいけませんよという話を耳にします。
アートは「芸術」でデザインは「設計」です。
芸術は創作者が美を追求・表現する活動のことで、創作者が主体となります。
しかし、デザインはターゲットユーザーが主体です。
誰にどうやって何を伝えたいか、しっかりと設計が必要になってきます。
デザインとマーケティングの関係性
最初にデザインとマーケティングは切っても切り離せない関係とお話をしましたが、ここでマーケティングの目的も確認しておきます。
マーケティングの目的は「ターゲットユーザーとされる顧客のニーズを見極めて、自社の商品やサービスの内容、商品価値を正しく伝えること」です。
それをふまえた上でデザインとマーケティングの関係性を考えてみると、
「情報を正しく伝える(マーケティングの目的)」ための
「情報を最適な表現や手法を使って正しく伝える設計(デザインの目的)」ということがわかります。
つまり、デザインはマーケティングで設定した目的を達成するための手段のひとつとなります。
デザインをする前に…
印刷物やWebサイトなどを作成していくにあたって、まずデザインから作りこんでいく…なんてことは今までのお話をふまえるとできないな…と感じていただけるかと思います。 デザインの作業を行う前に、最低でも以下の2つはおさえるようにしましょう。
①ターゲットが誰なのか明確にする!
まずはこの情報を誰に届けたいかを明確にしなければなりません。ターゲット像はできれば事細かく洗い出す方が、より一層そのターゲットに届きやすくなります。ターゲットによって伝える方法が異なってくるためです。
年齢・性別・職種・家族構成・趣味などから、その人の生活スタイルを考え、情報との接点はどこにあるかを考えます。ここでは触れませんが、ペルソナの設定やカスタマージャーニーマップの作成といったことがそれに当たります。そうすることで、プロモーションの効果を高めることにつながります。
②競合他社との違いや強みを明確にする!
次に、自社の製品やサービスは、他社のものとどんな違いがあるのか、アピールポイントがどのような部分なのかをしっかりと明確にします。ここがハッキリとしていなければ、他社の製品や広告に埋もれてしまい、購買等に結びつかなくなります。逆に言えば、製品やサービスを差別化して作らないといけないということにもなります。
実際に業務を行う場合はもっと事細かに設定していくことになるかと思いますが、まずはこの2点を考えてからデザインへと着手することが望ましいかと思います。
いかがでしたでしょうか?このようにデザインとマーケティングは密接に関係しています。このふたつは直接的に購買や契約、はたまたその先にある会社の収益へとつながっていくので、どちらの知識も持っておいた方が良いでしょう。
以前私も、「上司が〇〇みたいなデザインが良いと言っているのでそういう風に作ってください」といったお話を受けることがありました。でもこれは上司や会社の好みであって、ターゲットユーザーの好みとはかけ離れていたりすることがあります(そうではない場合ももちろんあると思いますが)。
まずは、指示を鵜呑みにせず、本当にこれで良いのだろうかと一度考えてみてください。ターゲットユーザーがどういう人なのか、好みはどういったものか、その人に自社の製品の強みをどのようにアピールしていくか。そういった点がしっかりと見えていれば、説得材料にも信頼性が増します。
数学のようにきっちりとした正解が無い世界ではあるので、難しく感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この事を知っていれば、目標達成に近づいたり、課題解決に役立つこともあるかと思います。
普段の業務を行う際や、デザインやマーケティングの勉強をされる際に、両者の関係性を思い出していただけたらなと思います。